エリスロマイシンとエリスロシンの違い【2021年自己学習用】

薬剤師のこちゃです。

今回はエリスロマイシンとエリスロシンの違いについて学習します。

商品名が似ていますし先発品と後発品(ジェネリック医薬品)の関係と思ってしまう方も多いかと思います。実際にエリスロシン錠は先発品医薬品っぽいネーミングで、エリスロマイシン錠「サワイ」は後発品医薬品としてそれぞれ販売されています。

それでは処方箋にエリスロシン錠で記載されていた場合、エリスロマイシン錠「サワイ」へ変更して調剤してよいのでしょうか?

【結論】疑義照会をしないとエリスロシン錠とエリスロマイシン錠「サワイ」は変更調剤できない

理由】一般名が異なるため

○エリスロシン錠:[一般名]エリスロマイシンステアリン酸塩

○エリスロマイシン錠:[一般名]エリスロマイシン

エリスロシンとエリスロマイシンはそもそも一般名が異なります。エリスロシンの一般名はエリスロマイシンステアリン酸塩であり、先発医薬品にも後発医薬品のいずれにも該当しません。一方で、エリスロマイシン錠の一般名はエリスロマイシンとなっています。従って、一般名が異なるため、疑義照会なしで変更して調剤することができません。

では2つの医薬品の成分はエリスロマイシンであるにも関わらず、一般名が異なる理由は何故なのか。

その理由は製剤方法の違いです。

○エリスロシン錠:胃酸によって分解されずに腸で吸収されやすいようにプロドラック化

○エリスロマイシン錠「サワイ」:腸溶錠としてフィルムコーティング

エリスロマイシンは塩基性であるため、胃酸によって分解を受けてしまい、腸管での吸収が悪い。従って、製剤時により吸収を良くするための工夫が凝らされています。

また、適応菌種・適応症に違いがあります。

エリスロマイシン錠「サワイ」の方がエリスロシン錠よりも範囲が広くなっています。(更新される可能性があるため、調剤時に必ず添付文書をみて患者様からのヒアリングと照らし合わせること。場合によっては疑義照会で確認すること)

ここまで来るとエリスロシン錠とエリスロマイシン錠「サワイ」の変更調剤に疑義照会が必要であることが理解できたかと思います。

特に薬剤師になりたての新人の方ですと勘違いしやすい部分かと思いますので、しっかり覚えましょう。今回の件で調剤ミスを防ぐためには、エリスロシンは先発でも後発でもない基礎的医薬品と覚えると良いでしょう!

自己学習用の情報も載せていきたいので、次回以降もよろしくお願いします!

※エリスロマイシン錠「サワイ」は、メーカー様の方で規格に適合した原薬確保が困難で供給停止期間がありました。2021年1月から供給再開となっております。

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